東南アジア産小型コイ科
東南アジア産小型コイ科について
※写真はすべて当店水槽内のものを撮影
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 ラスボラ・バルブの仲間はコイ科の魚で、そのほとんどが東南アジア産です。

 チェリーバルブなどの一部の種類では養殖も行われていますが、日本に空輸される多くの種類は現地採集魚であり、当店ではこれら現地採集魚を中心に取り扱っています。

 輸入される過程で状態が悪化することが多い為、当店では十分に状態を立て直してからの販売を心掛けています。

 南米小型カラシンと比べると人気は今一つといった感じですが、ラスボラ・バルブも小型で美しい種類が数多くいます。
 ただ、南米小型カラシンのような派手さや華やかさのある魚は少なく、光の加減による体色の変化や深みのある体色を味わうといった種類が多いのが特徴です。
 じっくり飼い込み、落ち着きのある渋い美しさを楽しむには、最適な魚種だと考えています。
 流木やミクロソリウムなどを中心にした水景によくマッチするので、そのような水景とともにラスボラ・バルブの良さを是非味わっていただきたいと思います。

ラスボラ

 ラスボラの代表種であるラスボラ・ヘテロモルファをはじめ、ラスボラ・エスペイ、ラスボラ・ヘンゲリィ、ブルーアイラスボラといったポピュラーで人気のある種類を複数で水草レイアウト水槽に導入すると、水草をバックに体色がよく映え、とても美しく見えます。
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ラスボラ・エスペイ
体側の三角模様とオレンジ色が特徴
成熟すると各ヒレもオレンジ色に発色する
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ラスボラ・スピロセリカ
透明な体色に尾ビレの模様が特徴的
可愛らしい印象のあるラスボラ
 またレッドラインラスボラ、ラスボラ・タエニアータといった細長い体型の美しい種類、光の当たり具合によって体色が微妙に変化するラスボラ・スピロセリカ、また、ラスボラ・マキュラータ、ラスボラ・ウロフタルモイデスといった極小種も織り混ぜると、より一層華やかになります。

 ファイヤーラスボラは、何とも言えないオレンジ色が魅力的ですが、泳ぎ方がおとなしく、他の種類との混泳には一工夫必要です。

 これらの小型で体色も美しい種類は、現地を意識したミクロソリウム・流木を中心としたレイアウトだけでなく、有茎水草のレイアウトでもよくマッチします。
 ミクロソリウムを中心としたレイアウトには、ラスボラ・ヘテロモルファ、ラスボラ・エスペイといったポピュラーな種類を群泳させ、光の当たり具合によって体色が微妙に変化するラスボラ・バンカネンシスや、ラスボラ・アイントベニー、ラスボラ・レティクラータ、シザーステールラスボラ、ラスボラ・カロクロマといった渋味のある中型ラスボラ類を加えると、より雰囲気が出ます。

 照明をやや暗くした、ミクロソリウムや流木を中心にしたレイアウトには、渋い体色のラスボラがとても良くマッチします。
ファイヤーラスボラ
ファイヤーラスボラ
性質はおとなしく
体の内側から滲み出るような
オレンジ色が特徴的
ラスボラ・カロクロマ
ラスボラ・カロクロマ
水質にはうるさいが、中型ラスボラの
中では、最も美しい色彩をもつ種類
 華やかな有茎種を中心としたレイアウトでは、トリミングが大変ですが、ミクロソリウムを中心にすればトリミングの手間が省け、落ち着いた雰囲気が出せます。
 時間が経つにつれて、恒久の時を感じさせる味わいのあるレイアウトになっていきます。

 90cm以上の大型水槽に、照明はやや暗めでミクロソリウム中心のレイアウトを施しラスボラ類を混泳させると、落ち着いた、渋い雰囲気を楽しむことができます。

 その他これらの仲間には、ラスボラ・アクセルロディ、ミクロラスボラ・ブルーネオン、ミクロラスボラ・エリスロミクロンといった小型で美しく、コレクション性の高い魅力的な種類もあります。
 以前はラスボラ・アクセルロディの入手が難しく、価格も高めでマニア垂涎の的でしたが、最近ではコンスタントに入荷し、価格も手頃になってきています。
 レッド、ブルー、ディープブルーなどの種類があり、光線の当たり具合でそれぞれに違う、美しく微妙な色彩を見せてくれます。
 ミクロラスボラ・ブルーネオンは状態良くキープすることが難しいですが、光り輝く黄緑色に、光線の当たり具合によりブルーネオンの色彩がのり、とても美しい種類です。
 ミクロラスボラ・エリスロミクロンも美しい種類ですが、物陰に隠れる性質が強く、その姿を楽しむには、レイアウトにも一工夫が必要のようです。
バルブ
 バルブの仲間の中には水草を食害したり、大型になる種類もありますが、当店では水草をあまり食害しない小型でおとなしい種類を中心に取り扱っています。

 バルブの中ではチェリーバルブが最も派手で美しく、有茎水草のレイアウトにもよく合います。
 チェリーバルブは東南アジアで盛んに養殖されており、ショップでもよく見かけます。
 養殖ものでも状態が良ければ、雄はとても美しい濃い赤色に染まります。
 現地採集魚においては、光の当たり加減によってややブルーの色彩がのる個体が多く、養殖魚に比べてまた一段と魅力的です。
チェリーバルブ
チェリーバルブ
長く飼い込んだ、成熟した
オスの濃い赤が魅力的

 バルブの多くは派手な色彩のものは少なく、プンティウス・ゲリウス、チェッカーバルブ、ハイフィンブラックトップバルブ、等といった種類では落ち着いた渋い美しさがあり、現地を意識した深みのあるレイアウトによくマッチするものが主流です。

 チェリーバルブ、チェッカーバルブは比較的活発ですが、プンティウス・ゲリウス、ハイフィンブラックトップバルブはおとなしく、他種と混泳すると摂餌ができずにやせてしまう事もしばしばあるので、そのあたりに注意が必要です。

 これらバルブの仲間を、水草レイアウト水槽のような水草の繁みなどがある中で遊泳させると、その美しさが際立ちます。
 チェリーバルブのはじめの薄っぺらで淡い赤から、深みのある赤へと変化していく様子、透明感のある黄色と黒斑がよく現れ、スーッスーッと特徴的な動きを見せるプンティウス・ゲリウス、チェッカーバルブのはじめは何の特徴もない色彩から、各ヒレがオレンジ色に染まり、深みのある黒色の体色へと変化していく様子、特徴的な楕円形に似た形状の背ビレを広げてフィンスプレッディングするハイフィンブラックトップバルブ等、他の魚にはない何ともいえない魅力があります。

オデッサバルブ
オデッサバルブ
エラブタから尾ビレまで伸びる
オレンジのラインと、各ヒレに入る
黒斑が美しい種類
 その他小型バルブの仲間ですが、柔らかい水草を食害する種類にオデッサバルブ、バルブス・ロムボオケラートゥスがいます。

 オデッサバルブは一般的に気が荒いと言われていますが、広い水槽でゆったりと泳がせれば、それ程他の魚に対して攻撃的になることもないようです。

 バルブス・ロムボオケラートゥスは、ドーナツ模様の斑紋が特徴です。

 いずれも水草を食害しやすいということで、ミクロソリウム、ウィローモスなどのレイアウトにゆったりと泳がせます。
 広い水槽でゆったりと飼い込むと、どちらも非常に美しい色彩を見せてくれます。
ダニオ
 ダニオの仲間は東南アジア産のコイ科の魚です。

 これらの仲間は現地で採集することも出来ますが、養殖も行われており、現在養殖魚を中心に市場に出回っています。

 ダニオの仲間は昔からのポピュラーな魚で、比較的どの熱帯魚店でも見ることができる馴染みの深い魚です。

 ショップに輸送される過程で状態が悪化することが少ないため、状態の立て直しに苦労するということはあまりありません。
 水質に対する適応性もあるので、初心者にも飼いやすい魚です。
レインボーダニオ
レインボーダニオ
光の加減で微妙に変化する藤色と
2本の金色のラインが美しい種類

 ゼブラダニオはこの仲間の代表種で、体側にディープブルーとゴールドのストライプのラインが走り、水草レイアウト水槽で泳ぐその姿は草原を駆けるゼブラを彷彿とさせ、とても美しいです。

 パールダニオは光線の当たり具合で藤色の体色が微妙に変化する、何ともいえない味わい深さがあります。

 また、ラスボラエスペイに混じって入荷する、レインボーダニオもパールダニオと体色が似ていますが、金色の2本のラインが入るのが特徴的な美しい種類です。

 またダニオの仲間ではありませんが、同じコイ科の魚でダニオに似た中国産のアカヒレという魚は、これらと混泳させてもよくマッチします。

 アカヒレは安価であるため軽視されがちですが、成長するに従って体側のネオンカラーのラインが美しくなり、各々のヒレを広げた時の姿はとても見応えがあります。

 これらの仲間は水草レイアウト水槽にある程度の匹数を入れると、ショップの販売水槽で見た時よりもよく映え、美しく見えます。

 個人的な意見となりますが、ハイグロフィラ、ウォーターウィステリアといった東南アジア産でライトグリーンの色調の水草がよく似合います。

 昔からよく見かける魚のため軽視されがちですが、丈夫さ、美しさの点で初心者にもお薦めできるグループです。
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